本会の前身である「酵素法による食品分析研究会」が発足したのは1983(昭和58)年であり、その歴史は40年足らずの比較的若い学会です。その後、2004(平成16)年には食品分析研究会、2015(平成27)年には食品分析学会と改称して活動を続けています。
本会の目的は、「食品分析学(食品の品質と安全性の評価に関する学問分野)の基礎及び応用研究の進歩、発展に貢献するとともに、同分野の情報を社会に提供し、もって国民の健全な食生活と健康の維持・増進に寄与すること」(会則第3条)にあります。
この目的を達成するため、学術集会の開催、Web上での学会誌の発行、情報の提供、他の学協会との連携等の事業を進めております。
学術集会につきましては、年に1回秋季に大会を開催しております。国内の著名な研究者による特別講演、ならびに新進気鋭な研究者による食品分析シンポジウム、会員からの一般講演及びポスター発表がプログラムされております。一般講演及びポスター発表では、断片的あるいは端緒についたばかりの研究成果でも可としており、自由な発想での討論が行われています。つまり、この会に来れば今、食品分析の世界で何が起こっているかを知ることができます。
当会が発行する学会誌(日本食品分析学会誌)も同様で、オリジナル論文だけでなく、食品分析に係る総説、ニュースなどを掲載するよう準備しております。オリジナル論文の投稿受付は、当会ホームページから出来ますので、奮っての投稿をお待ちしております。
現在の当会の運営体制は、20名の理事が担当していますが、会員のご意見をより反映させるために、評議員制度を早急にスタートする予定です。併せて、全国を網羅する支部を整備する予定です。評議員は、各支部ごとに選挙により選出いたしますので、その際は、ご協力をお願いいたします。
当面の懸案事項を含めて、当会の概略をご説明し、ご挨拶とさせていただきます。
令和元年10月
日本食品分析学会
会長 田島 眞