沿革

 本会の前身は、昭和58年(1983年)4月に「酵素法による食品分析研究会」として設立され、臨床検査の分野で普及著しい酵素法の基礎研究、応用研究を食品分析の分野でも推進すべく活動を展開してまいりました。昭和61年には、一連の活動の成果を月刊フードケミカル誌に「酵素法による食品分析技術」として連載しております。

 

 その後、食品製造工程の衛生管理や品質管理を中心に酵素法や酵素センサが食品分野でも広く活用されるに及び、当研究会の活動範囲を「酵素法」に限定せず食品分析に携わる幅広い分野の方々にもご参加いただけるよう、平成16年(2004年)9月に研究会の名称を「食品分析研究会」と改めました。「食品分析研究会」として11年間の活動を行い、その実績のもと平成27年(2015年)9月に会則を改定して「日本食品分析学会」を設立いたしました。

 

  本会は、食品分析学(食品の品質と安全性の評価に関する学問分野)の基礎及び応用研究の進歩、発展に貢献するとともに、同分野の情報を社会に提供し、もって国民の健全な食生活と健康の維持・増進に寄与することを目的といたしておりますので、従前からの酵素法や酵素センサに関する基礎研究、応用研究は無論のこと、食品分析に関する研究・開発あるいは技術改良、精度管理、品質管理、安全性評価など幅広い問題について広く会員を募り、年1回の学術集会(講演会、ポスター発表など)を中心として食品分析に携わる幅広い分野の方々の交流の場を引き続き提供すべく活動いたします。

 

年表

昭和56年11月 食品成分の酵素法による分析ワークショップ(千里阪急ホテル)
昭和57年8月 「酵素法による食品分析研究会」設立発起人会
昭和58年4月 「酵素法による食品分析研究会」として発足。 事務局をお茶の水女子大学・家政学部内に設置。
昭和58年5月 設立記念講演会を東京で開催。
昭和60年7月 事務局を東京大学農学部内に移転。
昭和61年4月 研究会の会則を制定。
平成8年4月 事務局を日本食品分析センター内に移転。
平成16年9月 研究会の名称を「食品分析研究会」に改称。
平成16年11月 「食品分析研究会」記念講演会を東京で開催。
平成18年11月 日本食品科学工学会との共同編纂で「新・食品分析法[Ⅱ]」(光琳)を発行。
平成21年08月 研究会のホームページを開設。
平成27年09月

会則を改定し,「日本食品分析学会」を設立。

(食品分析研究会より日本食品分析学会に移行)

「日本食品分析学会」設立記念シンポジウムを東京で開催。

 

歴代会長

在籍期間 氏名
初 代 1983年(昭58年)~1985年(昭60年) 藤巻 正生
第二代 1985年(昭60年)~1996年(平8年) 鈴木 周一
第三代 1996年(平8年)~2000年(平12年) 目黒 煕
第四代 2000年(平12年)~2004年(平16年) 武田 明治
第五代 2004年(平16年)~2019年(令元年) 倉田 忠男
第六代 2019年(令元年)~ 田島 眞